当院の内科について
クリニックでの治療となる内科疾患は、生活習慣病全般となります。生活習慣病は食事、運動不足、喫煙、ストレス、飲酒などが誘因となって発症する疾患の総称です。日本人の三大死因であるガン、脳血管障害、心疾患だけでなく、そのうちの後二者の危険因子となる高血圧症、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化症は生活習慣病として知られています。
世間には病気と無縁でいつまでも健康維持できる方もいますが、そのような方は非常に少ないです。減量や栄養指導、禁煙指導などを行いながら、高血圧、脂質異常症、糖尿病管理などを行って生活習慣病の悪い流れ、メタボリックドミノという病気の連鎖を断ち切ることです(伊藤裕:日本臨床,61(10),1837-1843 ,2003)。将来的な心不全、脳卒中、透析、失明、認知症などを起こさないようにすることを目標としております。
血圧が高い(高血圧)
高血圧の多くは、生活環境や遺伝的要因が重なり合って発症することが多いとされます。放置すると、将来的に血管が傷んで動脈硬化が進行して心臓血管疾患や脳卒中などを発症してしまう可能性あります。降圧薬が必要となることもあります。
コレステロールが高い(高脂血症)
血液中の含まれるコレステロールや中性脂肪などの脂質が一定以上に高い方です。検診で中性脂肪や、LDLコレステロール(いわゆる悪玉)が高い、またHDLコレステロール(いわゆる善玉)が低い方が該当します。原因としては、家族性と言って遺伝的に高い方もいますが、多くは運動不足、肥満、過食、喫煙、アルコールなどによります。症状は無いことが多く、放置すると血管が痛んで動脈硬化が進行してしまいます。生活習慣の改善や、内服が必要となることもあります。
血糖値が高い(糖尿病)
膵臓から分泌されるインスリンの働きが不足すると、血液中の糖分が上昇して血糖値が高い状態となります。初期では無症状の事が多いですが、口渇、多飲、多尿、体重減少などが起こることがあります。血糖値が高いまま放置すると、動脈硬化が進行して様々な合併症(失明、腎機能低下、神経障害、脳卒中)を引き起こします。また、感染症にも弱いとされます。
尿酸値が高い、痛風
検診で尿酸値が高い(7.0mg/dlを超える)と高尿酸血症と診断されます。通常は無症状ですが、高い状態が持続すると足の親指が腫れて痛みを伴う痛風発作を起こすことがあり、男性に多い病気です。また、尿路結石や腎障害を伴うこともあります。検診で指摘されたら再検査と、他の疾患を合併することも多いのでスクリーニング検査が必要です。