当院の循環器内科について
将来の狭心症や心筋梗塞、脳卒中の発症予防に向けて血圧、脂質異常症、血糖管理を行ないます。心臓の機能が低下した方には、なるべく心臓の状態が悪化しないような適切な薬物治療を行ってまいります。また、心房細動による塞栓症予防の管理を行います。
弁膜症については定期的に当院で心臓超音波検査を行い、外科的治療が必要であれば、しかるべき医療機関にご紹介致します。
胸痛
前胸部の締めつけられるような痛み、圧迫感です。時に、左肩や下顎、背部に痛みが出る方もいます。狭心症や心筋梗塞で起こる症状の可能性があります。狭心症では休むと数分で改善しますが、心筋梗塞では強い痛みが長く続きます。
動悸・脈の乱れ
動悸は心臓の拍動を自覚する症状で、心臓の鼓動を強く感じたりします。突然に脈拍が早くなったり、乱れたり、遅くなったりします。めまいや、ふらつきを自覚することもあります。不整脈で起こる症状の可能性があります。
息切れ、呼吸困難
坂道や階段の上り下り、家事などで息が乱れてしまい息を整える必要がある、休まないと動けなくなるなどの症状があります。様々な疾患の可能性ありますが、心臓疾患の除外と、肺疾患との鑑別が重要となります。
浮腫、体重増加
足がむくむ、靴が履き辛くなった、また1週間程度で体重が2kg以上増加してしまったなどの症状があります。心臓の機能が低下している方では、真横になって眠る体勢よりも、座っている状態や上半身を少し起こした状態の方が楽になります。心臓の機能が低下している可能性もありますので、精査をお勧めします。
血圧が高い(高血圧)
高血圧の多くは、生活環境や遺伝的要因が重なり合って発症することが多いとされます。放置すると、将来的に血管が傷んで動脈硬化が進行して心臓血管疾患や脳卒中などを発症してしまう可能性があります。降圧薬が必要となることもあります。
心電図異常
心臓の病気でも初期には症状が無いこともあります。自覚症状の無い方でも精密検査や治療を行なった方がいいのか、それとも経過観察で良いのかをスクリーニング検査を行い評価する必要があります。
心雑音
検診で聴診を受けた時に指摘されることもあります。自覚症状が何も無くても、弁膜症による可能性あります。聴診を再度行いつつ、更に心エコー検査により弁の状態を評価する必要があります。
心臓が大きい
胸部レントゲン検査で指摘されることが多いです。胸部レントゲン検査は、主に肺の検査ですが心臓も写るので、心胸郭比(胸全体に占める心臓の幅の比のことです)にて50%を越えると心拡大、つまり心臓が大きいといわれます。自覚症状が無くても、心臓肥大や心臓の機能低下による可能性がありますので、念のために精査をお勧めします。